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ティム・バートンのコープス ブライド "Corpse Bride"
    2005年 10月 27日
【T-ジョイ久留米】
b0004063_18344100.jpgティム・バートンの過去の作品、特に『シザーハンズ』あたりの延長にある映画という印象を受けましたが、遊び心に溢れたストーリーテリングはいつにも増して冴え渡っていて、やっぱり今回も感動しました。
キャラクター造形も見事の一言に尽きます。特にほとんどゾンビ状態のヒロインがチャーミングなこと!
同じアニメでも、本編の前に予告編が上映された『チキン・リトル』の凡庸さと比べると月とスッポンです。(予告編だけで評価を下すのはフェアではないかもしれませんが) ティム・バートンが凄いのか、それとも今のディズニーがダメすぎるのか?

PS.時間の都合で吹替版を観たんですが、ミュージカルシーンまで日本語だったのはガッカリ。そこでネットでサントラ版を試聴してみたところ、やっぱりオリジナルの歌の方が断然良い。こりゃ絶対、字幕版で見直さないと!

ティム・バートンのコープス ブライド@映画生活
がんばれ!ベアーズ/ニュー・シーズン "Bad News Bears"
    2005年 10月 20日
【ソラリアシネマ】
b0004063_2233489.jpg上映終了の直前にやっと観れた。しかし、どうして字幕版を上映している劇場がこんなに少ないんだろう?配給側はこの映画を「典型的なファミリー向け」と捉えてるんだろうけど、それにしても「ほぼ吹替版オンリー」とは極端ではないでしょうか。

私の場合、オリジナル版は昔テレビ放映を観たきりで記憶は曖昧なんですが、その後制作されたTVシリーズの方はかなり熱心に見ていたので、インゲルバーグ、タナー、ルーパスといった懐かしいキャラクターが登場するだけで嬉しくなってしまいました。演じる子役たちも旧作と同じようなイメージの子が起用されており、まったく違和感ありません。
ちょっと残念だったのが、クライマックスの試合で苛められっ子のルーパスが魅せる名シーン。オリジナル版で最も印象的だったそのシーンが、今回はちょっと改変されています。あれだけは前のままにして欲しかったなあ..
アマンダ役の少女は実際にリトルリーグで活躍している注目選手だそうですね。さすがに彼女が投げる剛球には本物の迫力を感じました。オリジナル版のテイタム・オニールと比較する人が多いようですが、私は悪くないと思いました。

全体としては、オリジナル版を継承した部分と新たに加えたエッセンスとのバランスがどうもイマイチかな..という印象を受けました。ラストシーンの弾け方は『スクール・オブ・ロック』の監督らしくて良かったと思いますが。

がんばれ!ベアーズ/ニュー・シーズン@映画生活
悪いけど笑える..久光製薬が映画館命名権
    2005年 10月 18日
久光製薬は18日、東京・有楽町の「有楽町マリオン」新館7階にある映画館「丸の内ルーブル」の命名権(ネーミングライツ)を取得したと発表した。
記事全文(読売新聞)

「サロンパス ルーブル丸の内」!なんか劇場から軟膏の臭いが漂ってきそうですね。はたしてブランドイメージが「映画」とマッチするのかどうか、よく考えてみた方が良かったんじゃ?
何を今更..パ・プレーオフ、方式変更も
    2005年 10月 18日
パ・リーグの小池唯夫会長は18日、前日に閉幕したパ・リーグのプレーオフについて、「今のやり方がベストとは思っていない。批判があることは確かで、理事会で各球団の意向を聞いてみたい」と述べ、議論の行方によっては方式変更もありうることを示唆した。
記事全文(読売新聞)

ソフトバンクは今年のシーズン前にもプレーオフ制度の見直しを提案していたのだけど、他球団からの賛同がまったく得られずに一蹴された経緯があるのに.. いまさら各球団の意向を聞いたって、どうせ結果は同じでしょう。この談話も、批判の矛先が自分に向かうのを恐れてのことだという感じが否めません。
プレーオフでホークスが敗退したこと以上に、ペナントレースの中での1つの勝ち負けに一喜一憂する「本当の野球の季節」がこの先失われていくという事実に失望しています。
パリーグでプレーオフ制度が始まった時、「こんなバカバカしい制度は世間の失笑を買って、どうせ1年で廃止になるだろう」とタカをくくっていたのだけど、まさかセリーグにまで導入されるなんて..確かに世間では「プレーオフは盛り上がるという声があるけれど、そんな捏造された盛り上がりに何の価値があるのか。それと引き換えに長いレギュラーシーズンの価値をどれだけ損なう結果になるのか。 
by coolkoro | 2005-10-18 23:35 | Others
サヨナラ COLOR
    2005年 10月 16日
【シネテリエ天神】
b0004063_2325530.jpg台風さえ来なければ、昨年8月に湯布院映画祭で観ていたはずの映画。1年以上もお預けをくっただけ期待も大きかったんですが、正直それほどの出来ではなかったです。
ユニークなキャラクターとディテールの面白さで、最後までそこそこ見せる映画ではあります。竹中直人の部屋の人体模型なんかは狙い過ぎという気はするけど、やっぱり笑えるし、幼少時代に母親と写った写真がさり気なく飾ってあるのも何だか良かった。しかし肝心のストーリーの骨格はまるで昼メロで、どうにも新鮮味がありません。まあ普通なら二枚目が演じるはずの主人公を、ここでは竹中が演じているというのが、この映画の独自性と言えるかも知れませんが。

しかしエンディングでかかるタイトル曲「サヨナラCOLOR」はとんでもない名曲ですよね。これだけ真摯なメッセージが心に響いてくる曲もそうないでしょう。何だかこの曲のおかげで、劇場を出る頃には「いい映画だったなあ」という気にされていました。
あと実にバラエティに富んだ顔ぶれがカメオ出演していますが、廣木隆一(『ヴァイブレータ』等の監督)の役には笑ってしまいました。映画祭で本人を見たことがあるので判ったんですけどね。

サヨナラCOLOR@映画生活
シン・シティ  "Sin City"
    2005年 10月 13日
【ユナイテッドシネマ福岡】
b0004063_12555975.jpg「この映画は面白かったか、否か?」と二者択一で問われれば、迷うことなく「面白かった」と答えます。しかし過剰とも思える残虐シーンのオンパレードは、モノクロ映像でショック度がいくらか緩和されているとはいっても、いささか私の耐性を超えるものがありました。あそこまでやらなくても良さそうなものですが..

スタイリッシュな映像に似合わず、映画に登場するヒーローたちの精神構造に浪花節が入っているのも面白かったです。

シン・シティ@映画生活
チャーリーとチョコレート工場 "Charlie and the Chocolate Factory"
    2005年 10月 04日
【Tジョイ久留米】
b0004063_2236263.jpgファンタスティックだけど相当にブラックな部分もあり..いつものティム・バートンという感じで期待を裏切らない出来でした。しかし今時のハリウッドで、これだけ大々的に子どもをイジめる映画ってまず他にないですよね。正直言って非常に痛快。

この映画一番のお楽しみは「ウンパ・ルンパ」でした。これは僕だけの経験じゃないと思うんだけど、幼少の頃、目の前にある自動販売機の仕組みを考えて、「ひょっとしてこの中には小さなおじさんが大勢いて働いているんじゃないのかな?」なんて想像したものですが、ウンパ・ルンパはこんな幼少時代の想像を具現化したかのようで、見ていて本当に嬉しくなりました。

一つ難を言うと、主人公たちが工場を出たところで映画は幕を下ろすべきだったと思います。ここまでブラックなテイストが効いていたのに、この先のエピローグ部分は家族愛を強調するあまり妙に道徳的で、僕はつまらなかったな。

チャーリーとチョコレート工場@映画生活
運命じゃない人
    2005年 10月 01日
【シネテリエ天神】
b0004063_23525180.jpg主人公の佇まいから流行りの脱力系コメディを予想してたけど、さにあらず。練りに練られた脚本は見事の一言に尽きます。

この映画の時間軸の使い方は『パルプ・フィクション』など一連のタランティーノ作品に似ているし、同じ物語を複数の視点から繰り返し描くという手法は『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』を連想しました。映画好きの人間にとってはこの映画のスタイルは別段ユニークとも思わないのですが、それにしても実によく出来ています。最初はまるで『電車男』を思わせる純朴男の純愛を描いた物語かと思わせておいて、その後に続く別の2人の視点から描かれたエピソードではその裏に隠された想像もつかない事実が次々と露にされてゆくことで、この一夜の出来事はまったく違う印象に変容してしまう。しかし純朴男はそんな事実は何も知らぬまま、そして最終的に彼の純愛は報われることを予感させて映画は終わります。う~ん、巧い。構成の妙とはまさにこの映画のことを指すのでしょう。

ちなみに舞台挨拶に登場した板谷由夏さんは学生時代、この映画館によく通っていたそうです。ご本人も「懐かしい」と仰っていましたが、本当にここ何も変わってないですもんね、シートを除けば..

運命じゃない人@映画生活