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ある朝スウプは
    2005年 09月 23日
【※アジアフォーカス福岡映画祭にて】
(2003年日本)
b0004063_23211665.jpgぴあフィルムフェスティバルのグランプリ受賞作だそうですが、正直言うと「しょせん自主映画だろ」と少し見縊っていました。しかしこれは文句なしの秀作。最初のうち画質が粗くて暗いビデオ撮影の画面が気になりましたが、ほどなく物語に引き込まれていきました。

とにかく映画の始めから終わりまでずっと、生々しい会話を通して、ヒロインの苦悩と葛藤が生々しく伝わってきます。演じる並木愛枝は、個人的に本年のベスト女優。
夢と現実の日々 "Dreamy Visions"
    2005年 09月 23日
【※アジアフォーカス福岡映画祭にて】
(2003年シリア)
b0004063_231447.jpg男尊女卑の社会を告発した作品ですが、イスラム世界でこの種の映画を製作するにはかなりの勇気が必要だったろうと思います。その存在意義は大いに認めますが、残念ながら劇映画としては相当に拙い作り。

※詳しい感想は後ほどアップします
亀は意外と速く泳ぐ
    2005年 09月 23日
【シネテリエ天神】
b0004063_2301895.jpg仲間うちで評判の映画だったんだけど、自分的にはどうもイマイチ。すごく冴えてる部分と、どうしようもなくベタな部分が混じってて、玉石混淆という感じが否めません。

私がベタというのは、例えばカツラがずれて禿げ頭が露になるシーンなんかがそうですが、こんなの数限りなく使い古されたネタですよね。幸いなことに私自身はズラのお世話になる必要がない身なんですが、それでもこのシーンは不快で笑えませんでした。この種のギャグって障害者を笑いのネタに使うことと基本的に同じではないかと思えて、どうも私は感心できません。

亀は意外と速く泳ぐ@映画生活
ふたりの5つの分かれ路  "5×2"
    2005年 09月 23日
【シネテリエ天神】
b0004063_22531725.jpg注目株フランソワ・オゾン監督の新作ですが、自分としては6月に横浜フランス映画祭で観た「マリスコス・ビーチ」ですっかりファンになったヴァレリア・ブルーニ・テデスキがお目当てで観た映画です。
それが冒頭のエピソードでどうにも彼女が老け込んで見えるのにびっくり。撮影は「マリスコス..」より前のはずなのに。たぶん不毛な結婚生活で憔悴しきった妻を演じる上での役作りだったんでしょう。幸い、その後のシーンではそれなりに若く見えましたから。

最初のエピソードから時間を遡ってストーリーが語られていくという手法はあの「メメント」の成功以来、今では特に珍しいものではないし、この映画のラストシーンも「アレックス」や「ペパーミント・キャンディー」のそれを想起させるものでした。今回の映画で独自性がみられるのは、各エピソード間の連続性や因果関係があまり明確でない点だと思います。映画はある夫婦の別離で始まりますが、結婚生活が破綻に至った理由は最後まで描かれません。(それを暗示するシーンはあちこちに挿入されていますが) 観客は必然的に映画で描かれていない「行間」を読み取ろうと想像をめぐらせることになります。このあたり少々意地が悪いというか、いかにもオゾンらしい一筋縄でゆかない恋愛ドラマだという気がしますね。

夫婦といえども結局は他人どうし、お互いを完全に理解しあうのは不可能。まずその事実を受け入れないと関係は永く維持できないよ..というのが私なりに汲み取ったテーマなんですが、これってこの後に観た「ある朝スウプは」との共通性をすごく感じます。

ふたりの5つの分かれ路@映画生活
カーテンコール
    2005年 09月 18日
【シネプレックス小倉】 ※先行上映

b0004063_2138211.jpg 冒頭のシーンを見た時は「あ、こりゃダメだな」と思ってしまいましたが、それから後は悪くない出来でした。(あの安手のテレビドラマみたいなチープな演出は何だったんだ?)
日本版「ニューシネマ・パラダイス」ともいうべき映画です。劇中で描かれた日本映画最盛期の劇場の光景は、当時を知らない世代の私が見てもノスタルジーをたっぷりと感じさせるものでした。でも客席のすぐ後ろにも売店が設置されていて、上映中に客が飲み物なんかを買っていたのはちょっと驚き。当時はあれが一般的だったのかな?現在だとライブハウスがちょうどあんな作りですよね。


b0004063_21383921.jpgちょっとご都合主義的な展開もあるし、いろいろと甘さが目に付く映画なんですが、やっぱり最後は泣かされました。そこは『半落ち』の時と同じです。しかし今回は佐々部監督の映画愛が全編から伝わってくる作品だけに、映画好きの一員としては「少々の不具合は目をつぶってやろうか」と(偉そうですが)いう気にさせられました。

あと蛇足ですが、一時休刊になっていた(映画の中でヒロインの勤務先という設定になっていた)「シティ情報ふくおか」が映画公開に合わせるように近々復刊するというのも不思議なくらいタイムリーな話題ですね。

上映後に佐々部監督、主演女優の伊藤歩さん、それに藤井隆扮する幕間芸人の40年後(=現代)の役を演じた井上堯之さんが舞台挨拶に登場しました。そこでちょっと感動的なハプニングが..
というのも井上さんが映画のクライマックスシーンの再現とばかりに「いつでも夢を」を歌いだしたんですが、それを聴いていた佐々部監督と伊藤さんが思わず感涙し始めたんです。いい光景でした。

※下の写真は屋外ステージに場所を移して行われたトークショーの模様です

カーテンコール@映画生活
コーチ・カーター  "Coach Carter"
    2005年 09月 13日
【AMCキャナルシティ13】
b0004063_23583153.jpgなかなか感動的なメッセージ映画だけど、それよりも映画に描かれたアメリカにおける貧困層の現実が強烈な印象として残りました。高校卒業後、大学に進学する人間より刑務所に入る人間の方が遥かに多いとは..アメリカって本当に先進国?
サミュエル・L・ジャクソン扮するコーチが「真人間になるために大学進学しろ!」と徹底して指導をする点には「ちょっと押し付けがましいんじゃないか。アメリカって自由の国なんだろ?」と思ったりしましたが、あんな劣悪な環境の中では自ずと人生の選択肢も限られてしまうんでしょうかね。
ひとり東洋系の生徒がいたんだけどぜんぜん台詞が無かったのが残念。上映時間が長め(2時間30分)なんだから、一言ぐらい喋らせてくれてもいいのに(笑)

コーチ・カーター@映画生活
メゾン・ド・ヒミコ
    2005年 09月 13日
【KBCシネマ】
b0004063_08492.jpg「こんなところウソ。インチキじゃん」 そう、確かに柴崎コウの言うとおりだと思う。
しかし、虚構の楽園だと知りつつもそこに身を寄せるしかない人間たち..切ない
「自分はずっと1人だったから、ここを潰したくないんだ」と言うオダギリ・ジョーに対して、彼女が「私は今だって1人よ!」と言い放つ場面は印象的でした。結局、ゲイといっても男特有の甘えからは脱皮できないということでしょうか。

上映中に映画館がグラリと揺れてビックリ。西方沖地震、未だ終結せずなのかな..

メゾン・ド・ヒミコ@映画生活
サマータイムマシン・ブルース
    2005年 09月 09日
【Tジョイ久留米】
b0004063_1042340.jpg決してつまらない映画ではないです。それなりの工夫が認められる作品だと言ってもいい。でも私の個人的見解ですが、今回の男性キャスト陣(=SF研の連中)は映画を台無しにしていると思う。とにかく見た目だけでも暑苦しい男どもが、それに輪をかけて暑苦しいハイテンションの演技合戦を展開します。正直、映画を観ている間中、彼らの演技が癇に障ってしょうがなかった。もともとが舞台劇の映画化ですが、こういう芝居は映画には似合わないと思う。
その男性陣の一人にどうも見覚えがあると思ったら、湯布院映画祭で観た「転がれ!たま子」に出ていた人だった。そういえば、あの映画でも彼は暑苦しい芝居をしてたなあ。あれが彼の個性なのか、演出なのかわからないけど。

それと映画の最後で明らかになる”意外な事実”(本当は意外でも何でもない。大半の観客は事前に見当がつくはず)は、どう考えても設定として無理があるのでは?

サマータイムマシン・ブルース@映画生活