珈琲時光
    2004年 10月 22日
シネテリエ天神  

b0004063_20474465.jpg実を言うと、小津の映画はビデオですらまともに観たことがない。
一度、「東京物語」をレンタルしたことがあったが、テープの劣化がひどく、とても鑑賞に耐える画質ではなかったので、結局観ずに返却してしまった。
そんな私なので、この作品のどこが“小津調”なのか具体的にはわからない。シングルマザー宣言をした娘に何か声をかけてやりたいのだけど、なかなか切り出せない父親を演じる小林稔侍は、やはり笠智衆の演技を意識しているんだろうなとは思った。

この「珈琲時光」のように、何も起らない日常を淡々とスケッチした作風は個人的に嫌いでないので、私は最後まで退屈せずに観ることができたが、「何?この映画」と思う観客も少なくないだろう。
しかし、日常生活を丹念に描いているわりに、主人公たちの生活感がまるで出てないのは不思議。
フリーライターを生業にしているわりに、ヒロインの部屋にはあまり本を見かけなかったし..
それにしても、一青窈にしても浅野忠信にしても、あの仕事ぶりで食べていけてるのだろうか?

聞くところによれば、この劇場公開版はマスコミ試写の時よりかなり短縮されているらしい。
唐突な「北海道にいる育ての親が入院..」云々とか、萩原聖人の「こないだは傘ありがとう」の意味不明な台詞なんかは、やっぱりカットされた場面の名残なのかな?

珈琲時光@映画生活
by coolkoro | 2004-10-22 20:45 | 劇場鑑賞