あるスキャンダルの覚え書き "NOTES ON A SCANDAL"
    2007年 06月 10日
【KBCシネマ】

主演2人の名前で(タイトルに「スキャンダル」の文字はあっても)、高尚なイメージを持って観てみたが、何とも下世話な映画だった。
ジュディ・デンチが演じるモンスター老女の迫力も凄いが、一方のケイト・ブランシェットの方も、一見クレバーそうに見えて、実は幼稚な部分も隠せず、他人につけこまれる隙が多い女性を実に自然に演じていて、これも見事。

日常の人間関係で、感情のすれ違いや、相手が自分の期待に応えてくれない時に感じる失望感、苛立ちは誰もが経験することだろう。ジュディ・デンチの老女は異常で、彼女が同僚教師に向ける憎悪は理不尽としか言いようが無いが、彼女にも同情できる部分を見出す人は少なくないと思う。その意味で、彼女を終始異常者として描くのではなく、もともと普通の人間だったのに、屈折した感情の蓄積で、徐々に人格が壊れていく過程を見せた方が、映画はより普遍性を持ったのではないだろうか。

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by coolkoro | 2007-06-10 20:21 | 劇場鑑賞
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