ラブソングができるまで "Music and Lyrics"
    2007年 05月 05日
【Tジョイ久留米】

GWとはいえ、劇場は想像を絶する鬼混みぶり。なにしろチケットを求める人の行列がシネコンの広いロビーを遥かに超えて、階段をも経て、なんと雨天の外にまで繋がっていたほどだ。

劇場全体ではこんなに賑わっているのに比べ、この映画の客の入りはあまりに寂しかった。はたして全員で10人いたかどうか..しかし映画は楽しかったぞ。同じくドリュー・バリモアがヒロインだし、80年代ポップスがモチーフに使われているラブコメということで、私は『ウェディング・シンガー』を思い出した。

映画の中で流されるヒュー・グラント演じる元ポップスターのビデオクリップが、昔よく見かけた能天気でチープなドラマ仕立てのミュージックビデオを実にそれらしく再現していて笑える。ふだんシニカルな印象のヒュー・グラントがこれを演っているのがよけい可笑しい。

この凝ったビデオクリップだけでなく、忘れられたスターの末路も含めて、アメリカのミュージックシーンの裏側を綿密に描いているのが、この映画のユニークなところ。ただし、ブリトニーを彷彿とさせる現代のポップアイドルの女王様ぶりをはじめ、現実をかなりデフォルメして描いているのは間違いない。これはコメディ映画なんだから当然か。

主演がラブコメの常連、ヒュー・グラントとドリュー・バリモアと聞いたときは、正直、賞味期限切れの企画じゃないか?と思ったが、この映画は音楽というモチーフを活かしたことと、主演2人の個性をうまく反映させた脚本によって、なかなか新鮮味のあるラブストーリーに仕上がっていると思う。劇中、2人が共作する曲もラブソングの王道という感じでなかなか良い。この曲は来年のオスカーの有力候補かも。

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by coolkoro | 2007-05-05 21:08 | 劇場鑑賞
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