ブラックブック "Zwartboek"
    2007年 04月 14日
【Tジョイ久留米】
この映画、福岡市内のシネテリエ天神で観た知人たちから「ミニシアターで上映する映画じゃない」、「大画面で設備充実のシネコンで観たかった」という感想を聞いていた。久留米のTジョイだとその願望が叶うわけだが、私が観た回、観客は私も含めて2人だけ..つまりはそういうことだ。
この作品、ヨーロッパ映画としては破格の制作費をかけた大作なわけで、母国オランダでは大ヒットを記録し、先のアカデミー賞でも外国語映画賞候補に選ばれている。しかも監督は『ロボコップ』や『氷の微笑』のヒットメーカー、ポール・ヴァーホーヴェン。それでも「ハリウッド製」でないというだけで、日本では興行的に期待できない地味な作品という位置づけになってしまう。たいして宣伝もされないので、当然、一部のコアな映画ファン以外に関心は集まらない。

ナチス占領下でのレジスタンスを描いていると聞いて、故国に戻って趣旨替えしたのかと思ったが、実際観てみれば、あいもかわらずヴァーホーヴェンらしい悪趣味全開の映画で、これがなかなか面白い。グロ描写の耐性が弱い私にはキツい場面もあるにはあるが、ギリギリ許容範囲といったところ。
それにしても、この脚本を読むなり「絶対に出たい」と思ったという主演女優(カリス・ファン・ハウテン)の役者根性はたいしたものだ。文字通り、これ以上の「汚れ役」(映画を観ればこの意味がわかる)もないだろうに。『眉山』の松嶋菜々子あたりも、少し見習ってもらいたいところだ。

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by coolkoro | 2007-04-14 20:44 | 劇場鑑賞