眉山-びざん-
    2007年 04月 12日
【エルガーラホール】(試写会)

上映前に犬童一心監督と松嶋菜々子が舞台挨拶。
松嶋菜々子の登場にハイテンションで熱狂していたのは、中高年女性の観客たちだった。なるほど、こういう人たちが一番テレビドラマを見ている層なんだな、と思った。
一方の犬童監督はというと、司会の女性からの「この映画のテーマは?」、「ここを観て欲しい、という場面は?」といった定番の質問に対して、ことごとく「観る前にそんなこと喋ったら興ざめでしょう」とか「事前にあまり情報を与えるのはよくない」などと司会者泣かせのコメントを連発していたのが可笑しかった。
ネタばれ一切禁止というなら、上映後に舞台挨拶をやればノープロブレムなのだが、どうも福岡で行われる(試写会での)舞台挨拶の場合、たいていその日のうちにゲストは東京に戻ってしまうらしい。上映後だと最終便に間に合わない。私の経験した範囲でいえば、上映後に舞台挨拶が行われたのは『パッチギ』だけだ。

で本編の方は、誠実に作られた好感が持てる作品なのだが、全体として凡庸な印象がぬぐえない。邦画の最大公約数的な映画とでもいえばいいのか、「なんともフツーの映画だな」というのが一番の感想だ。キャラクター設定はありきたりだし、ストーリーに何の捻りもないうえ、ご都合主義的な展開も目立つ。
さすがに、10年ぶりの映画出演となる母親役の宮本信子の存在感は際立っている。松嶋菜々子もなかなか健闘していると思うが、あいかわらず優等生的な役に終始している点が物足りない。
あと、これは私が医療従事者だから思うのかも知れないが、「献体」のエピソードをもっと膨らませていれば、ドラマ全体に深みがでたのではないだろうか。

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by coolkoro | 2007-04-12 22:46 | 劇場鑑賞