武士の一分(いちぶん)
    2007年 01月 17日
【ユナイテッドシネマ キャナルシティ13】
三村新之丞は近習組に勤める下級武士。藩主の毒見役という不本意な役目に嫌気がさしながらも、美しい妻・加世と中間の徳平と平和な毎日を送っていた。ある日、毒見の後、新之丞は激しい腹痛に襲われる。あやうく一命はとりとめたが、意識を取り戻した時は視力を失っていた。人の世話なしで生きられなくなった身を絶望し、一度は命を絶とうとしたが、泣きすがる加世のために思い留まった。再び平穏な日々が帰ってきたと思われたが、それもつかの間。新之丞は加世が外で男と密会しているという噂を聞く..

チャンバラや合戦シーンに興味を持てない私は、これまで時代劇は敬遠しがちだった。そんな私だが、美しい夫婦愛を謳いあげたこの作品は素直に心に染みた。

ここで描かれる夫婦の関係は(時代が時代なので当然ながら)男尊女卑的ではある。それでも主人公がどれほど妻を愛しているか、二人の平穏な生活がどれほど幸福なものか、ひしひしと伝わってくる。
また彼らの住まいも小さく粗末なものだが、隅々まで手入れが行き届き、清掃されており、伝統的な日本の美が感じられる。
翻って、ずっと立派な住居に住み、皆平等な人間関係が構築されている私たちの生活はどうだろう?映画の時代より本当に豊かだといえるのか?そんな事を問いかけられている気がした。

武士の一分@映画生活
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by coolkoro | 2007-01-17 22:37 | 劇場鑑賞
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