暗いところで待ち合わせ
    2006年 10月 30日
【パピヨン24 ガスホール】 ※試写会
 交通事故で視力を失ったミチルは、障害にもめげず、最愛の父と2人で幸せに暮らしていた。しかし、その父も突然の病で他界してしまい、彼女は独りきりになってしまう。そんなある日、殺人事件の容疑者として警察から追われている青年アキヒロが突然、彼女の家に忍び込んだ。彼はミチルに気づかれないように、息を潜めて居間で暮らし始めるのだが..

 田中麗奈の全盲の演技も含めて、全体的に丁寧な作りが印象に残る感じの良い作品だ。ただ欠点も目に付く。最も違和感があったのは、ミチルが「謎の同居人」の存在を確信したとき、あっさりと彼を受け入れる点だ。決して危険人物ではないと判る演出はなされているが、それでも不法侵入者であることにかわりはない。少なくとも気味の悪さが先立つ方が当然だろう。このシーンを自然なものにするためには、盲目の身で独りぼっちになってしまった彼女の圧倒的な孤独感、誰かの支えが欲しいという渇望を鮮明に描いておくべきだった。その意味で、唯一の理解者であった親友と喧嘩別れしてしまうシーンは、もっと前に配置しておくとよかったかもしれない。

 今回の田中麗奈は盲目という役柄に合わせて、ほとんどノーメイクで髪型にも無頓着。そのせいで、見た目がデビュー直後の『がんばっていきまっしょい』や『はつ恋』の頃のイメージに戻った感じだ。個人的には、舞台挨拶で見たメイクばっちりの本人よりずっと魅力的に映った(笑) その際に彼女は「映画の感想はぜひBBSやブログに書き込んで、広めてください」と言っていたのだが、こんな感想でごめんなさい。

暗いところで待ち合わせ@映画生活

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by coolkoro | 2006-10-30 20:59 | 劇場鑑賞