ワールド・トレード・センター "World Trade Center"
    2006年 10月 10日
【Tジョイ久留米】
 2001年9月11日、テロリストの手によってマンハッタンの世界貿易センター北棟にアメリカン11便が、南棟にユナイテッド175便が激突。港湾局警察官のジョン・マクローリンは直ちに同僚たちと現場に急行し、取り残された人々を救援するため、炎上するビル内部へと向かう。しかしその時、ビル全体が崩壊を始め、マクローリンたちは瓦礫の奥深くに閉じ込められてしまうのだった..

 自らの危険を顧みず「人を救う」とはどういうことなのか、シンプルかつ強烈に描いた映画で、私は単純に感動してしまった。あの炎上し崩壊するツインタワーを完璧な臨場感をもって再現したSFXは凄まじいが、基本的には、生き埋め状態になってしまった2人の警官が互いに励ましあいながら、ただひたすら救援を待つ..というハリウッドらしからぬ地味なお話である。これを、ここまで見ごたえのある感動的なドラマへ昇華させたストーン監督の手腕は評価されて然るべきだろう。

 この作品に関しては、オリバー・ストーンらしい政治的なメッセージや主義主張がまったく無いと批判する声が少なくないようだ。しかし、9.11という未曾有の大事件には未だ明らかになっていない事実があまりにも多く、現時点で総括するには無理があるし、断片的な事実だけを根拠に何らかの言及を加えることは危険でもある。私は今回のストーン監督の製作姿勢は正解だと思う。そう遠くない将来、この9.11について彼なりの解釈を交えた作品を撮る日はやって来るだろう。(実際、彼はそう公言していると聞いた)

 別の意味でショックだったこと..それはエンディングで映し出されたテロップ。決死の活躍で2人を救出した元海兵隊員は、その後、再志願してイラクで戦ったという。ここは正直ひっかかるんだよなあ..日本人としては。

ワールド・トレード・センター@映画生活

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by coolkoro | 2006-10-10 20:42 | 劇場鑑賞