嫌われ松子の一生
    2006年 05月 28日
【Tジョイ久留米】
b0004063_9564812.jpg予告編を見てちょっと不安になっていた作品。
前作『下妻物語』の映像イメージを踏襲したということだろうけど、ある女性の悲惨な転落人生を”現実をデフォルメしてポップに描く”ってどんなもんだろう?違和感ありまくりでは?
しかし実際の作品を観て、そうした危惧は見事なくらい一掃されました。
もしこの話を、例えば『ミスター・グッドバーを探して』のように写実的に描いていたら、あまりに陰惨さが際立った映画になっていたでしょう。コメディタッチを交えた演出のおかげで、このストーリーに付きまとう筈の悲壮感はかなり緩和されています。その一方で、松子という女性の哀れさ、愛おしさはきちんと表現されている。お見事です。

この映画では筑後川が松子の望郷の念のシンボルとして描かれていますが、それを筑後川沿いにある映画館で観ているというのも感慨深いものでした。しかし、その筑後川でのシーンが現地ロケで撮影されなかったのは残念。中島監督自身も福岡出身なのに、そこに固執しなかったのは不思議だなあ。
あと福岡県人として嬉しかったのは、磐井屋ならぬ岩田屋デパートの屋上遊園地がCGで再現されていたところ。幼い頃、天神に行く度あそこで遊ぶのが何よりの楽しみでした。
by coolkoro | 2006-05-28 21:06 | 劇場鑑賞