Vフォー・ヴェンデッタ "V For Vendetta"
    2006年 05月 04日
【Tジョイ久留米】
b0004063_20215246.jpgスタイリッシュな映像とコミックが原作とは思えない知的なムードに魅了されました。体制側を悪の独裁者として描いているとはいえ、テロリストが主人公というのも大胆なアイデアの映画です。クライマックスではビッグベンが大爆破されちゃうわけだし。アメリカでの興行成績が今ひとつだったのも(確か興収1億ドルに届いていないはず)、この点で抵抗があったんじゃないでしょうか。(コーランの扱いなんかも保守的なアメリカ人を刺激しそうだ)

全体としては荒唐無稽なお話ながら、劇映画としてのリアリティはきちんと保っているのも高ポイント。ナタリー・ポートマンが「覚醒」する場面では、これで彼女もVと同等の超人的パワーを身に着けて、終盤は大暴れするんじゃないか?と危惧したんだけど、そうならなくて良かった。

近未来のロンドンが舞台なのに、映画で描かれる市民生活はほとんど現代のままで、登場する家電製品やデル製PCも現在すでに存在するものばかり。ちょっと変な気もしますが、これはこれで正解だったかも。変に未来的な意匠を凝らしたところで、かえって陳腐でうそ臭くなってしまいそうだし。『マイノリティ・リポート』なんかそうだった。
by coolkoro | 2006-05-04 22:01 | 劇場鑑賞