ホテル・ルワンダ "Hotel Rwanda"
    2006年 02月 26日
【シネテリエ天神】
b0004063_21232970.jpg『クラッシュ』に続けてハシゴしたもので、今日はドン・チードルの苦悩する表情がすっかり脳裏に焼きつけられてしまいました。(笑)

この映画の成功は、大虐殺事件の全貌を描こうとするのではなく、あくまでドン・チードル演じる主人公の周辺に焦点を当てている点にあると思います。彼は決して「聖人君子」のような人物ではありません。最初に隣人が軍に連行される場面では、「しょせん他人だ」と無視を決め込んだりもする。そんな等身大の主人公が、永年ホテルマンとして培った知恵と機転を駆使して、1200名もの人々を虐殺の手から必死に守ろうとする姿に私たちは感動するのだと思う。
彼自身は虐殺者側と同じフツ族なのだし、軍の有力者にもいろいろとコネを持っている。彼の本当の敵は、実は「自分だけ(または自分の家族だけ)は助かろう」という自分自身の内なる願望だったかも知れません。そうした葛藤に苦悩する姿には心揺さぶられました。

しかし主人公以上に凄いのが、ニック・ノルティ演じる国連PKOの大佐。彼は主人公たちが脱出した後も現地に留まっているんですよね?後ろ盾の国連は最初から腰が引けている中、武器も使用できずに部下たちは次々と命を落としてしまうし、あの状況では「もうやってられるか!」と職務放棄しても不思議ではないと思いますが。
彼は本音の人で、主人公に「(欧米人にとって)君たちはニガーですらない」とズケッと言ってのける辺りも人間臭くて良かったです。

ホテル・ルワンダ@映画生活
by coolkoro | 2006-02-26 21:21 | 劇場鑑賞