対岸の彼女
    2006年 01月 16日
※WOWOW(ドラマW)にて放映
b0004063_0151.jpg『空中庭園』の映画化が記憶に新しい角田光代の直木賞受賞作を『愛を乞うひと』の平山秀幸監督が映像化。現在と過去、2組の女性の友情を描いた作品です。

なかなか印象に残る出来栄えでした。
このドラマがユニークなのは現在のシーン(というより作品全体)の主役は夏川結衣なんだけど、20年前の物語のそれは相手役の財前直美だというところ。もっとも私がそれに気づいたのはドラマ後半になってから。それまで、てっきり20年前の話は夏川結衣の回想シーンだと思ってました。
私の勘が鈍いのもあるけど、これは演出側が意図的にミスリーディングしているんだと思う。外見にしても、対人恐怖症ぎみという性格にしても、20年前の財前直美(演じるのは石田未来)と現在の夏川結衣とはどう見てもそっくりだもんなあ。

女性同士の友情物語というと、異性絡みで揺れたり破綻したりというパターンがありがちですが、この作品はそんな定石を踏むことなしに、大きな隔たりがある二人(=「対岸の彼女」)の人間関係の移ろいを真摯に描いていて、男性から見ても共感できるドラマに仕上がっています。
役者では夏川結衣と財前直美はどちらも良かったけど、20年前の親友を演じた多部未華子が一番光ってました。彼女は昨年、湯布院映画祭で観た『ルート225』
(3月に劇場公開予定)でも好演してたし、個人的にも注目株です。

WOWOW ONLINE:「対岸の彼女」
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