寝ずの番
    2005年 08月 28日
【※湯布院映画祭にて】
寝ずの番_b0004063_20451325.jpg俳優・津川雅彦が伯父・マキノ雅裕監督の名を受継ぎマキノ雅彦として初監督。とある落語家一家の師匠の死からはじまり、何故か連鎖する通夜の日々。花咲く思い出話に隠語(?)の応酬、春歌の歌合戦。呆れるほどの可笑しさと面白さ、寝ずの番は終らない。 (以上、湯布院映画祭公式サイトより)

いたってオーソドックスな作りなんですが、一部に非常に過激..というかブッ飛んだ内容を含んだ作品です。なにしろ、この映画のクライマックスは中井貴一と堺正章による春歌の歌合戦なんですから。これが三味線をかき鳴らして、まるでギターバトルばりの大迫力。終いには、中井貴一の妻役の木村佳乃までがこの春歌合戦に加わります。場内はバカ受けでしたが、一部にはちょっと引いてしまった観客もいたんじゃないかな?私みたいに..
また、ちょっと鈴木清純を思わせる映画表現上の遊びが随所に挿入されていて、これも観客に受けていました。これは正直巧かった。

まあ良い意味で、笑って笑ってお終い..という類の映画です。上映後のティーチインでは「暗い北野武の映画なんかよりずっと良かった」と感想を言った客がいたんですが、津川さんは「”武の映画より良い”って僕には最高の褒め言葉だね」と満面の笑みで応えていました。
   
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