フライ,ダディ,フライ
    2005年 07月 26日
【T-ジョイ久留米】
b0004063_1450938.jpg成島出監督の前作『油断大敵』はそのオーソドックスな演出が際立っていましたが、今回の『フライ,ダディ,フライ』にはかなり遊びの要素が入っています。
映画は葛西臨海公園の夜景をモノクロで捉えた空撮で始まります。この荘厳ささえ感じさせる幻想的なシーンには意表を突かれました。ここは「空から天使が降りてくるイメージ」で撮ったそうですが、思えば監督はこのファーストシーンで「この映画はファンタジー。リアリティを追求したものじゃない」と宣言していたのかもしれません。

夫の計画を知った妻の態度にしてもそうだけど、全体的にご都合主義的な展開だし、演出過剰な部分も目立ちます。この映画はある種のファンタジー..言い換えれば「日常に疲れたサラリーマンへの応援映画」だと割り切って楽しむのが正解でしょう。僕の場合、映画のクライマックスで凄いカタルシスを感じたという程ではなかったし、堤真一演じる主人公の姿に感化されたわけでもありません。それでも映画を観終えた後はなかなか良い気分になれました

ところで、何度か登場する老夫婦の「オイッチニ、オイッチニ..」は『油断大敵』のセルフ・パロディなのかな、やっぱり?

フライ,ダディ,フライ@映画生活
by coolkoro | 2005-07-26 22:43 | 劇場鑑賞