宇宙戦争 "War of the Worlds"
    2005年 06月 30日
【T-ジョイ久留米】
b0004063_2016643.jpg何だか感想をまとめにくい作品ですが、はっきり言えるのは特殊効果や音響による迫力、臨場感が只事じゃなく凄まじいということ。僕が観たのは最新設備のシネコンだったこともあって、トライポッドが機械的とも動物的ともつかない咆哮をあげたり、ビームが炸裂する度にシートや周囲の空気までビリビリと振動する感じ。まさしく究極の体感ムービーと言えるでしょう。ただ今回のスリラー演出は「ジュラシック・パーク」の焼き直しの感もあります。結構ビビりましたけどね。

全体的に今作は原作小説や50年代に製作されたオリジナル作にオマージュを捧げてる気がします。ちょっと現在となっては??な幾つかの設定もそのまま生かされていますが..
原作を尊重したうえで、スピルバーグは家族愛や親子の絆をクローズアップさせることで自分の色を出したかったのでしょうが、これはうまくいっていないと思います。特にトム・クルーズ演じる父親と息子の関係はもっと掘り下げて描くべきだったでしょう。

しかしそれでもスピルバーグは偉い。彼は世間一般から”巨匠”と呼ばれている人物です。でも他の巨匠はこんなB級の題材の映画は撮りませんよ。「シンドラーのリスト」や「プライベート・ライアン」でオスカー受賞すれば、「もう僕は今後、重厚な人間ドラマ専門でいくもんね」となるのが普通だと思いますが、その後もB級娯楽作をあたり前のように撮り続ける彼を、私は皮肉ではなく偉いと思う。まさに職人監督の鑑ではないでしょうか。

宇宙戦争@映画生活
by coolkoro | 2005-06-30 20:14 | 劇場鑑賞