ロング・エンゲージメント "Very Long Engagement"
    2005年 03月 15日
【T-Joy久留米】
b0004063_0533440.jpg”戦争中に行方不明になった恋人(もしくは夫)を探す”という映画は過去にもいろいろあった気がします。代表的なのはやはり「ひまわり」でしょうか。それらの作品に登場したヒロインはほぼ例外なく、”厳しい生活に耐えつつ、ボロボロになりながら愛する男を探し求めてさまよい歩く..”といったイメージでした。

この点、今回オドレイ・トトゥ演じるヒロインはまさに異色です。
両親の遺産に物を言わせて、人を何人も動かして情報を収集する一方、自分は牧歌的な田舎で叔父さん、叔母さんの世話になりながら専ら昔の想い出にふけり、それで有力な手がかりが見つかると、ようやく自ら動き出す..これほど裕福で他人依存型の主人公は珍しいでしょう。まあ彼女の場合、足が少し不自由だという設定ではあるんですけど。
普通の女優がこの役を演じたら観客の反感を買いかねませんが、そうならないのはオドレイ・トトゥのキャラクターに負うところが大きい。”思い込みが強い”、”妄想癖あり”とアメリのキャラと被っていたのも受け入れやすかった要因でしょう。

こんな型破りな女性を主人公に据えて、次々と展開されるJ.P.ジュネ独特の意匠を凝らした映像は本当に見ものだし、なかなか楽しめました。
難を言えばエンディングがちょっと常識的だったこと。それまでの展開から、ぶっとんだ結末を期待してたんですけどね。
by coolkoro | 2005-03-15 22:47 | 劇場鑑賞
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